国家試験

【社会人向け】管理栄養士免許を取るメリット・デメリット

 
 

栄養士として働き始めてもうすぐ3年。
管理栄養士の国家試験の受験資格を満たしそう(満たしている)けど、
管理栄養士の免許って取った方がいいのかな?

こんにちは。ちひろです。

仕事を始めて3年も経つと、慣れてきて少し余裕も出てくる頃。
このまま栄養士として働いてもいいけど、管理栄養士の免許も取っておいた方がいいのか悩みますよね。

この記事では、管理栄養士の免許を取るメリット・デメリットを解説しています。

実際に私は、短大卒→栄養士として働きながら管理栄養士免許を取得→今は管理栄養士として病院で働いています。

・管理栄養士の免許を取ってみてどのように仕事や生活が変わったか?

というのは身をもって経験しています。
結論から言うと、これからの時代、管理栄養士は間違いなく取っておくべき免許です。
ですが、メリットだけでなく、経験者の私だから伝えられるデメリットもあります。

では詳しく解説していきますので、見ていきましょう。

>管理栄養士の受験資格については厚生労働省の管理栄養士国家試験のページをチェック

 

※本記事は広告リンクを含んでいます。

管理栄養士の資格を取るメリット・デメリット

 

【メリット】

 

 

 ①転職に有利

 

 

 ②給料アップ

 

 

 ③仕事の種類が増える

 

 

 ④プライベートでも役立つ

 

 

 ⑤これからは管理栄養士が活躍する時代に

 

 

【デメリット】

 

 ①働きながら勉強するのは大変

 

 

 ②給料アップすると言ってもそもそもが安い

 

メリット①転職に有利

管理栄養士の資格を取った後、職場を変えずにそのまま働くのも良いですが、多くの方は転職を考えるかと思います。

中には、勉強を理由に辞めたい人、管理栄養士の資格を取ったという理由で辞めたい人もいるでしょう。

 

転職では、やはり管理栄養士資格を持っている方が有利です。
なぜなら、栄養士は栄養士の仕事しかできませんが、管理栄養士は管理栄養士の仕事も栄養士の仕事もできるからです。

当たり前!と思った方もいるかもしれませんが、試しに求人サイトで「栄養士のみ」と「栄養士と管理栄養士」の求人件数を比べてみれば一目瞭然です。

それに、管理栄養士がいなければいけない給食施設(特定給食施設と言います)もありますし、栄養指導も管理栄養士でないとできません。

 

あなたが採用する側なら、全く同じような人柄の栄養士と管理栄養士が面接にきたときに、どちらを採用したいですか?

これらのことを考えると「転職に有利」と言えますね。

メリット②給料アップ

管理栄養士の資格を持っていることで給料アップの可能性が高くなります。
管理栄養士資格を取った後も同じ職場で働きたい方は、「資格手当」がつくか確認してみると良いでしょう。

職場にもよりますが、5,000~10,000円程度の手当てがつくところが多いようです。
もし手当てがつかない場合は、思い切って転職を考えても良いでしょう。

 

栄養士と管理栄養士の年収を比べてみましょう。

管理栄養士と栄養士の平均年収の振り幅比較

管理栄養士・・・平均年収322~500万

栄養士…平均年収280~410万

栄養士・調理師のお役立ち情報 栄養士転職ナビ 管理栄養士&栄養士の給料事情!平均年収をさまざまな角度で徹底的比較!https://eiyoushi-tensyoku.com/column/career/121/

一番低い金額で比較してみても、年間で44万円の差です。
単純に12で割ると、1か月あたり35,000円もの差になりました。

メリット③仕事の種類が増える

①でも述べましたが、栄養士と管理栄養士ではできる仕事の種類が違ってきます。

 

【栄養士】

 

 

委託給食会社(現場)、保育園、食品メーカー、病院や介護施設の厨房など

 

 

【管理栄養士】

 

 

委託給食会社(事務作業中心)、病院、介護施設、保健センター、スポーツ栄養士、薬局、ドラッグストア、研究職など

 

もちろん栄養士でもさまざまな場所で働けますが、管理栄養士であればさらに幅広い場所で活躍できます。

どんな栄養士として働きたいのか、どんな場所で働いてみたいのかを一度考えてみると良いでしょう。

メリット④プライベートでも役立つ

病気の予防や治療に関してのアドバイスや指導ができるのは管理栄養士最大の強みです。

栄養士は、栄養士養成校(短大など)でこの分野を勉強する時間が残念ながらほとんどありませんが、管理栄養士になるにはここの部分の勉強がみっちりと必要です。

 

管理栄養士の勉強をして資格を取ることで、仕事だけではなくプライベートでも活用できます。
自分自身の健康管理もそうですし、祖父母や両親、兄弟、さらには夫や妻、子どもなどの健康を守るのにも役立ちます。

メリット⑤これからは管理栄養士が活躍する時代に

少し難しい話になりますが、今の日本人は食生活などの生活習慣が原因となり、糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる人が増えています。

糖尿病や高血圧などが増えたり、悪化して合併症まで起こすようになると、医療費がどんどん膨らんでしまうため国もさまざまな対策をしています。

その対策の一つを任されているのが管理栄養士で、病気へなった人への栄養指導だけでなく、病気にならないような対策(食育や学校教育、健康教室など)も期待されています。

 

他にも、これから高齢者がどんどん増えてくるので、長く健康でいるための対策や、病気で入院しても、そのあとも自宅で過ごせるような食事の支援など、管理栄養士への期待はさまざまです。

これらのことは、<管理栄養士がすること>と決まっている部分も多いので、栄養士では難しい仕事の方が多くなります。

これからの時代は、管理栄養士として働ける場所はどんどん増えていくと思っています。

デメリット①働きながら勉強するのは大変

1日8~9時間働いて、夜は6~8時間は寝たいですよね。通勤や朝の支度に1~2時間かかる計算にすると、これだけで19時間。

残りの5時間はご飯を食べたり家事をしたり。お風呂に入って、ゆっくりドラマを見たり、時には遊びに行ったりもしたい。
働いていれば1日はあっという間に終わるものです。

 

働きながら国家試験を受けるならば、そんな中でうまく時間を作らなければいけません。
時には我慢しなければいけない場面も出てくるでしょう。そして、それなりにストレスもたまります。

管理栄養士の資格は一度取ってしまえば更新はありませんので、真剣に勉強するのはほんの一時期だけではありますが、仕事が忙しくて時間が取れなかったり、趣味や休養を大事にしたかったりする方にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。

デメリット②給料アップすると言ってもそもそもが安い

メリット②でも書きましたが、管理栄養士は給料アップすると言ってもそもそもの給料が安いので、資格を取ったからと言って年収1000万!などは夢のまた夢です。

管理栄養士でも、大手企業に勤めたり、公務員になったりすると、年数が増えれば昇給してそこそこは貰えるかと思いますが、それ以上にたくさん稼ぎたいと思っている方は、残念ながら別の職種に転職する方が無難です。

 

ただし、管理栄養士として経験を積み、将来フリーランスで自由に働く選択肢もあります。複数のクリニックや保健センターで栄養指導したり、レシピや献立の制作、スポーツ選手の栄養管理、料理教室や健康教室の開催、セミナー講演、栄養関連本の監修など、さまざまな仕事があるようです。

まだあまり想像できないかもしれませんが、管理栄養士として経験を積むと、その先の選択肢を自分で広げることもできるようになりますよ。

 

さて、ここまでメリットとデメリットを解説しました。
自分にとってメリットとデメリットを比べてみたときに、どちらが大きそうでしたか?

国家試験を受けるなら、それなりの時間と覚悟が必要です。大きな選択になりますので、じっくり考えてみてから決めても遅くはありません。一度よく考えてみてくださいね。

ただし、「受ける!」と決めてしまったなら行動はお早めに。勉強するなら1日でも早く対策をとりましょう。

 

国家試験の受験資格、勉強方法や、勉強時間などを以下の記事でご紹介しています。

>>【社会人向け】管理栄養士国家試験!働きながら一発合格した勉強法

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