栄養士の仕事 転職

保健センターの管理栄養士の仕事内容は?経験をもとに給料や待遇面を紹介

今回は、保健センターで嘱託職員として3年働いた経験をもとに、保健センターでの仕事内容についてご紹介します。

保健センターの管理栄養士の仕事って、なかなかイメージがわかないな…

 

こんにちは。管理栄養士のちひろです。

現在はフリーランスとして活動していますが、それまでは保健センターや保育園、病院などで働いていました。

 

保健センターで働く管理栄養士の数はそう多くはないので、保健センターで働きたいと思っていても、

仕事内容のイメージがわかない方も多いのではないでしょうか。

今回は保健センターで3年間働いた経験をもとに、保健センターの仕事内容、給料、人間関係などを詳しくご紹介します。

保健センターの管理栄養士のお仕事

私が働いていた保健センターの管理栄養士の仕事をざっくりまとめると、以下のような感じです。

・特定保健指導(6~3月頃)

・希望者への栄養相談(一般、妊婦、乳幼児)

・健康教室、料理教室、離乳食教室、妊婦栄養教室開催(各月2~3回)

・乳幼児健診お手伝い、乳幼児健診での栄養相談

・雑務(窓口・電話対応、事務作業)

 

ざっくり言うと、栄養士業務6割:雑務4割くらいのイメージです。

 

保健センターの管理栄養士は正職員(公務員)であることも多いのですが、私は期限付きの嘱託職員(いわゆる臨時職員)でした。

嘱託職員だからこそ雑務が多かったのかな?と思いますが、保健センターは窓口対応や電話対応が必ずあるので、正職員だからといって避けられない様子でした。(私が見る限り…)

 

雑務は好きだったので私は楽しくやっていましたが、保健センターで働きたい人は雑務はある程度覚悟した方がよさそうです。

 

続いて仕事内容をもう少し詳しくご紹介します。

特定保健指導

特定保健指導の対象になった方に対して、栄養指導を行う…という仕事です。

特定健診・特定保健指導は、保健センターでは市町村の国民健康保険に入っている方に対して行われます。国保の方は自営業の方もいますが、定年退職した方が加入していることが多く、60歳以上の方へ指導することが多かったです。ここはその市町村の特性によるでしょう。

 

ただし、指導だけでなく、特定健診の案内発送、予約の電話受付、予約者への対応、検診当日の誘導、検診の最後に減塩味噌汁のふるまい、特定保健指導の対象者抽出、カルテシート作成、フォローまで、ここでも雑務が多かったです。

このあたりも市町村の規模によって、どこまで携わるか変わってきます。これは仕事をはじめてからでないと、わからないところかと思います。

栄養相談

健康相談窓口のようなものを設置していたので、栄養相談希望の方の相談を受けていました。

「●●って食材がいいって聞いたけど本当ですか?」という内容から、本格的なダイエットの相談、子どもや赤ちゃんの食事についてなど様々です。その都度、電話、対面、家庭訪問などを行っていました。

電話がかかってきて日時を約束してお話する場合がほとんどでしたが、時々飛び込みで来ることもあり、対応できるときは対応する…という形でした。

母子保健(赤ちゃん・子ども・妊婦)

乳幼児健診(4か月・7か月・10か月/1歳半/3歳)で希望者の相談、妊産婦の栄養相談・教室、離乳食相談・教室を行っていました。

子どもの出生数がかなり多いところだったので、かなりの数をこなしたと思います。

・乳幼児健診では離乳食や偏食の悩み

・妊産婦の栄養相談や教室では、妊娠中や授乳中の食事相談

・離乳食相談は個別で相談を受けており、離乳食教室では月齢に合わせた実演・試食つきのものを開催

 

このような仕事をしていました。

各種教室開催

離乳食教室、妊婦の栄養教室だけでなく、成人に向けた健康教室、●●予防の食事を作る料理教室(生活習慣病)を行っていました。

それぞれ月2~3回ずつ行っていたので、週2回くらいは教室がある感じです。講義の資料作成、レシピ考案など、準備に追われていました。これで教室運営や講話の能力は鍛えられた気がします。

どこの保健センターも地域住人を対象とした教室は活発に行われているので、保健センターで教室の開催の仕事は避けられないでしょう。

私は人前で話すのは得意ではないですが、地域住人さんとのアットホームな教室…という感じだったので、楽しくやれていましたよ!

 

CHECK

※保健センターとは、保健所とは、似ているようで違います。
保健所は公衆衛生ですが、保健センターは地域住民を対象とした、健康増進を目的としています。
地域住民に向けた健康診断やがん検診の実施、健康教室などの開催、母子手帳の交付や、乳幼児健診、妊産婦教室や離乳食教室などが行われています。

給料・勤務時間などの待遇面・人間関係

続いて待遇面をお伝えします。

給料

ぶっちゃけると、手取り16万円、賞与15~20万円×年2回でした。

嘱託職員は期限付きの職員ではありますが、厳密には臨時職員と違い、賞与が支給されます。これはありがたい…。

正職員になると賞与は倍程度、手取りは年々上がっていく感じになるのかな?と思われます。

嘱託職員の給料は決して高いものではありませんが、土日祝日完全休み、定時(17時)で帰れる条件を考えると、栄養士の中では恵まれている方ではないでしょうか。

勤務時間・残業・有給休暇

私は8時15分~17時までの勤務時間で、正職員(公務員)と全く同じ勤務時間でした。みんな早く帰るので、17時になったら自分が使ったコップを洗い、退勤する…という超ホワイトな環境でした。

残業は時々ありますが、月2~3時間以内です。また嘱託職員だからと、早く帰らせてもらうことも多かったです。

 

すごくよくして貰っていたので、電車の関係で早く職場についたときは、簡単な掃除を自主的に行っていました。勤務時間外に強制で掃除させられるのは嫌ですが、自主的に行う分は嫌ではないし、感謝されると気持ちいいものですね…^^

また有給休暇は年10日ほど支給され、全て使い切っていました。土日祝日完全休みで、有給も使えて、定時で上がれる…、しつこいですが、超ホワイトでした。

人間関係

保健センターの職員の人数は15人ほどで、ほとんどが保健師の方でした。

色んな人がいるので、ストレスゼロ…ではありませんが、やさしく穏やかな人が多く、今まで働いた職場の中で人間関係が一番よかった職場です。

ただし、保健師さん、事務の方も定期的に異動があります。数年経つと顔ぶれもかなり変わるので、異動によって人間関係も変わってきそうです。私は本当によいタイミングに恵まれていたのでしょう…。あとは、嘱託職員で関わりが少なかった(浅かった)ことも影響していそうです。

ほかの保健センターで働いている人の状況などを聞くと、保健師さんとの関係に悩む方も多いので、すべての保健センターの人間関係がよい…とは言えません。あくまで私の場合は…です。

保健センターで働いて良かったところ・大変だったところ

保健センターで働いていたときの感想をまとめるとこんな感じです。

保健センターの管理栄養士の良かったところ

保健センターで働いてよかったところは、管理栄養士として経験を積めたこと、あとは待遇面のよさでした。

管理栄養士としての経験がほとんどなかったので、保健師さんの仕事ぶりを見ながら、また自己学習してかなりの勉強になりました。

妊産婦~成人、また高齢者まで幅広く携われ、教室運営の力も身についたし、本当に働いてよかった…と思います。

待遇面は先ほど述べた通りで、プライベートをかなり充実させることができました。

保健センターの管理栄養士の大変だったところ

大変だったところは、やはり雑務が多いところです。

管理栄養士の業務をもっと集中してやりたい…と思っても、嘱託職員の私が優先して事務作業をしないといけない場面も多かったです。

そこまで「管理栄養士の仕事!!!」と鼻息荒くしていたわけではなかったですが、中には物足りなく感じる方もいるのではないでしょうか。

保健センターに就職するには?

正職員(公務員)として入職するためには、公務員試験を受ける必要があります。

公務員試験は毎年4月~秋ごろにかけて行われます。市町村により試験の時季が異なることや、管理栄養士の採用が毎年あっているわけではないので、こまめにチェックしておく必要があります。

私のように嘱託職員・臨時職員であれば、年末~2月頃に求人が出ることが多いです。ハローワークなどを駆使して、その時期はこまめにチェックしておきましょう。

 

 

保健センターの仕事は、仕事内容だけでなく、待遇面にも魅力があるところが多いものです。

もう少しこんなことを聞いてみたいな!という方は、Twitter(@Hiro_eiyo)のDMでご連絡いただけると、返答&ブログにも追記させていただきます。

ほかにも、栄養士の仕事についてつぶやいていますので、よかったらフォローしてチェックしてみてくださいね。

こちらもCHECK

栄養士を辞めたい!後悔しない?転職できる?20代で転職3回の経験をもとにアドバイス

栄養士や管理栄養士の仕事をしていて、辞めたいけどなかなか決心がつかないという人へ。本当に辞めてもいいのかな?転職できるかな?といった悩みについて、転職経験豊富な私が経験談を交えながらお伝えします。

続きを見る

スポンサーリンク

-栄養士の仕事, 転職
-, , ,

© 2024 管理栄養士ちひろのブログ Powered by AFFINGER5