栄養士の仕事

病院の管理栄養士ってどんな仕事?経験をもとに仕事内容や年収を公開!

こんにちは。管理栄養士のちひろです。

今回は「病院で管理栄養士として働いた経験談」をお届けします。

前回は<保健センターの管理栄養士>として働いていた頃の経験談をお伝えしました。

今回は<病院の管理栄養士>に転職したきっかけ、どんな仕事をしていたか?についてお伝えします。

 

私の経験を知ってもらうことで、転職や就職の際に少しでも役に立てたらいいなと考えています。

栄養士~管理栄養士の13年間の職歴

まずは簡単に職歴をご紹介。こんな感じです。

【職歴一覧】
保育園
委託会社
市町村保健センター
④慢性期病院 ←4記事目はコレ!

では早速、病院の管理栄養士の仕事内容を見ていきましょう。

病院の管理栄養士のお仕事

病院の管理栄養士として、以下のような形で働いていました。概要をまとめています。

職場:慢性期病院(300床ほど)
年数:5年
職種:管理栄養士
雇用形態:正職員
就職方法:ハローワーク
仕事内容:厨房は全面委託。栄養管理、栄養指導など。病院栄養士は私含め2名
給与:年収330万

こんな感じです。毎月の手取りは少なめでしたが、ボーナスは割としっかり貰えるという感じでした。

では病院栄養士の「良かったところ」「悪かったところ」「詳しい仕事内容」について説明していきます。

病院の管理栄養士の良かったところ

・ペーペーでも5年で臨床の基礎をそれなりに身に付けることができた
・栄養士の知識、組織での立ち振る舞い、医療~介護の仕組み、地域医療…等たくさん学べた
・患者さんへの介入、栄養指導は本当に楽しかった!

栄養士として働き始めたころ、「病院で一度働けばどこでもやっていける」と聞いたことがありましたが、実際に働いてみて自分でもそう思いました。

 

病院栄養士は、 栄養指導、栄養管理などの臨床の分野だけでなく、給食管理、医療保険と介護保険の仕組み、在宅医療や地域医療…など 必要な知識が幅広いです。

たくさん書籍を買い、図書館に通い、研修会にも相当通いました。転職3回の経験の中で、一番勉強しました。(と言ってもまだまだですが…)

 

病院で培った経験や知識は、高齢者施設、クリニック、特定保健指導、委託給食会社、薬局、ドラッグストア、教員など、さまざまなところで活かすことができると思っています。

実際に病院栄養士を経験してみて、「病院栄養士を一度やればどこでもやっていけるってこういうことなのか~」と感じました。

 

(もちろん、分野によって専門的な知識が必要とされるため、病院から転職しても、さらなる努力は必要です。ほかの分野と優劣をつける意味で言っているのではありません)

 

でも何より、患者さんとのかかわりが一番やりがいがありました。自分が介入した結果、患者さんが改善していく様子はやはりうれしかったです。

「チーム医療」の一員として栄養士を頼ってもらえるようになったのも嬉しかったですし、またどこかで臨床に携われたらいいな、と心の隅で思っています。

病院の管理栄養士の大変だったところ

・病院内・委託会社との人間関係は大変
・委託会社とのやり取りが多い
・給料が安い!

人間関係の悩みはどこにいっても尽きないですね。私が働いていたところの人間関係は、ありがたいことに良好な方だったと思います。良い職場にめぐり合うか、割り切るか、立ち振る舞いを身に付けるか…のどれかでしょうか。

 

委託会社とも関係は良好でしたが、食材費や給食のメニュー、作業工程、契約内容…などやり取りすることが相当多かったです。

委託会社の栄養士さんがコロコロ変わる、調理スタッフが不足している、ということが多い病院は相当大変だと思います。

委託さんとのやり取りも業務の一環ではあるのですが、委託会社が安定しているかどうかで業務量は大きく変わるのではないでしょうか。

 

給料は、年収で330万ほど。昇給は年に500~1000円くらい。10年働いても、5000~10000円くらいしか昇給できません。

実家暮らしor結婚して共働きならアリなお給料でしょうか。周りの友達がどんどん昇給していく中、ポツンと残された気持ちでした。

副業もしていましたが、年間休日が少ない職場だったので、できる時間も限られていました。 給与の問題は栄養士業界全体の問題ですね。。

病院の管理栄養士の仕事内容

病院の管理栄養士として働いていたときの仕事内容は以下の通りです。

・栄養管理計画書作成、再評価、退院時評価、入退院時栄養指導
・病棟カンファレンス参加
・栄養指導
・給食管理(委託会社との連携)

さらに詳しく説明すると、病院での仕事は「入院業務」「外来業務」「給食管理業務」に分かれます。

「入院業務」は入院している患者さんへの対応です。

栄養管理計画書を作成して、プランに沿った栄養介入、再評価、カンファレンスに参加して他職種と意見交換…などがあります。

病棟担当制でしたので、私は3病棟120名ほどを担当していました。慢性期病院なので対応できる人数ですね。

 

「外来部門」は栄養指導が主です。

私の場合、件数は少なく月10件あるかないか位でした。入職した当時は0件だったので、かなり増えた方だとは思いますが、もっともっとやりたかったですね。心残りです。

 

最後は「給食管理業務」です。

委託会社さんが作る帳簿の確認、献立の確認、厨房機器の修理の対応…など。

献立は病院側が作成するところもありますし、契約内容によってかなり変わると思います。病院に転職を考えている方は、ここは業務量に関わるので面接時に必ず確認しましょう。

 

病院栄養士に転職するには?

私が病院栄養士に転職するときにしていたことは、

 ・ハローワークに通う
 ・indeed(インディード)に登録して目当ての新着求人をメールで受信する
 ・マイナビリクナビNEXTで情報収集

でした。

インディードは「管理栄養士 病院 ●●県」などのワードで登録すると、新着求人があった際にメールで知らせてくれるのでかなり便利でした。

ただ求人サイトに掲載されてから2~3日ほどタイムラグがあるので、マイナビリクナビNEXTといった転職サイトは常にチェックしていました。

 

ただ、栄養士の求人数が一番多く、無料で利用できるハローワークが最強です。結局私は、ほぼすべての転職をハローワークで行いました。

病院の管理栄養士を退職して…

病院を退職し、現在はフリーランスとして活動をしています。

病院栄養士として働いていた5年のうち、2年程は副業をしていました。今はその副業を広げて仕事をしているような形です。

病院栄養士も楽しかったですが、フリーランスになってみて、マイペースに自分の力で仕事をしていくのも楽しいな~と思っています。

 

栄養士を辞めたい・転職したいと思っている方へ

仕事辞めようかな?栄養士辞めようかな?と思う方。心身に不調をきたしてしまうまで働く必要はまったくありません。身体を壊しても会社は何の責任も持ってくれません。

転職を3回した私が思うのは、栄養士の世界ってやっぱり独特。合う・合わないは絶対にあるし、職場によっても働きやすさが全く違います。

 

栄養士として転職するも良し。または一旦、栄養士から離れてみるのも良し。

「栄養士として働きたい!」って思い続ける人が増えて欲しいと思う気持ちはありますが、栄養士を嫌いになってしまう前に、一度離れてみるのもアリだと思います。

 

病院栄養士編は以上です!

個人的な経験をもとにした記事ではありますが、お役に立てればうれしいです。

 

年収を大幅アップしたいなら、転職するより副業が手っ取り早いです。副業で身に付けたスキルは、後々役立ちますよ~。

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