管理栄養士国家試験を受ける予定だけど、直前でも間に合う?
効率よく勉強できる方法ってあるのかな?
などと思っていませんか?
とくに社会人の方は時間に限りがある中で勉強しないといけないので、合格できるか不安に思う方も多いのではないでしょうか。
勉強しなくちゃ、と思いながらもうこんな時期。
もう諦めて来年にしようかなぁ…
中にはこのように、諦めかけている方もいるかもしれません。
でもちょっと待ってください!
直前でも、3か月効率よく勉強すれば間に合います。
私(Twitter:@Hiro_eiyo)は短大卒で国家試験を受けましたが、
・完全に独学
・何の講座も受けていない
・「クエスチョン・バンク」という参考書1冊を中心に勉強
で、一発合格できました!
管理栄養士になるまでは保育園で栄養士をしていましたが、そのあと病院に転職しました。
管理栄養士ならではの仕事ができるようになり、年収アップもかなえています。
あと3か月、しっかりと勉強して国家試験に合格すれば、
「管理栄養士として働きたい!」「転職したい!」「管理栄養士になって年収を上げたい!」という希望を叶えることができます。
この記事を読むことで、
このようなことがわかります。
社会人の方に向けた内容になっていますが、
4年制大学に通っていて、「全然勉強していなくて焦っている!」という方も応用できる内容になっています。
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目次
管理栄養士の国家試験が直前でも間に合う理由
管理栄養士の国家試験は、ほとんど勉強していなくても3か月本気で&効率よく勉強すれば間に合います。その理由を解説します。
短期間なら全力で集中して勉強できる
人間が全力でなにかに集中できるのは、3か月程度が限界ともいわれています。
例えばダイエットプログラムで有名なライザップも、「3か月コース」を一番のおすすめとしています。集中して取り組めて、効果が出やすい期間なのだと推測できます。
私も実際、管理栄養士の国家試験の勉強をしてみて、「3か月あれば十分だな」と思いました。
むしろ、
働きながら長い期間、ず~っと勉強するのは精神的にも体力的にも無理~
です。(笑)
私が勉強をはじめたのが前年の7~8月頃。この頃は「まだまだ先」と気持ち的に余裕があったので、だらだらと勉強をしていました。
本格的にヤバイ!と思ったのが2か月前の1月頃。(※私が試験を受けていた頃は、試験日が3月末でした)
ここからスパートをかけて本気で勉強をはじめて、無事に一発合格することができました。
なので、本気で勉強をした期間が2か月。あとは1か月くらいプラスの期間があれば、十分だなと感じました。
短期間なら勉強した内容が頭に残りやすい
直前に勉強した内容ほど頭に残りやすく、試験にも役立ちます。
私はだらだらと勉強していた時期は、
過去問を解いて答え合わせをしても、しっかり覚えられずにまた間違えてしまう…ということがほとんどでした。
でも直前になってからは、
・辛いのはあと少し!と勉強時間を確保するようになった
・勉強のサイクルが速くなって、理解できるようになった
→過去問がスルスル解けるようになった!
短期間で勉強する方が、しっかりと覚えられたのです。
もちろん3か月全力で勉強する必要はありますが、短期間で集中的に覚えた内容は頭に残りやすい、ということがいえます。
(ただし、国家試験が終わると忘れます。笑 管理栄養士として働くことになった際、専門分野をしっかりと勉強しなおせばOK)
チェックリストで直前でも間に合うか確認しよう!
とはいっても、時間に余裕がなさすぎたり、環境が整備されていなかったりすると、全力で勉強することは難しいです。
自分が「直前でも合格できる状況なのか?」を簡単にチェックしてみましょう。
3つ以上あてはまっているなら、諦めずに国家試験を受験しましょう。
なぜこの項目をあげたのか?という理由をひとつひとつの項目を簡単に解説します。
1.残業が月に20時間以内
働きながら勉強するには、時間の確保が大切です。残業がありすぎると勉強時間の確保が難しくなります。
平日は最低30分~2時間程度の勉強が必要です。
残業が多すぎる場合、3か月だけ減らしてもらえないか交渉してみるのもいいでしょう。
2.月の休日が7~8日ある
平日は仕事の疲れもあり、集中力も続きにくいもの。休日の時間を有効に使って勉強したいところです。
休日出勤が多すぎれば、 休日は身体を休める時間も欲しいため、 なかなか勉強時間を確保しにくくなります。
月の休日が7~8日と、しっかりあれば安心です。もし休みが少ない場合でも、残業を極力少なくして時間をしっかり確保したいものです。
3.自宅に勉強スペースがある
効率よく勉強するには、集中できる環境も大切です。実家暮らしであれば自分の部屋があるのが理想です。一人暮らしの方は問題ないでしょう。
「家族がいて、リビングでしか勉強できない…」という方は、図書館やカフェなど、近くで集中して勉強できる場所を見つけておきましょう。
4.「絶対に受かる」という気持ちで取り組む姿勢を持てる
「絶対に受かる!」という気持ちを持つことはとても大切です。「落ちたらまた来年受ければいいや…」という考えを持っていては、勉強にも身が入りません。
何が何でも今回の試験で受かる!という強い気持ちを持って勉強に取り組みましょう。
5.国家試験の受験資格を満たしている
国家試験の受験資格を満たしているか、確認していない方は今一度確認しましょう。
短大・専門学校卒の方の受験資格は以下の通りです。
(1) 修業年限が2年である栄養士養成施設を卒業して栄養士の免許を受けた後、次のアからオまでに掲げる施設において令和2年12月7日(月曜日)までに3年以上栄養の指導に従事した者
ア 寄宿舎、学校、病院等の施設であって、特定多数人に対して継続的に食事を供給するもの
イ 食品の製造、加工、調理又は販売を業とする営業の施設
ウ 学校教育法(昭和22年法律第26号)第1条に規定する学校、同法第124条に規定する専修学校及び同法第134条第1項に規定する各種学校並びに就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律(平成18年法律第77号)第2条第7項に規定する幼保連携型認定こども園
エ 栄養に関する研究施設及び保健所その他の栄養に関する事務を所掌する行政機関
オ アからエまでに掲げる施設のほか、栄養に関する知識の普及向上その他の栄養の指導の業務が行われる施設
厚生労働省:管理栄養士国家試験
短大・専門学校を卒業して、丸3年働いていればOK、ということです。
1~5の間で、3つ以上満たしていれば、諦めずに受験しましょう!
次からは短期間で効率よく勉強する方法をお伝えします。
これは絶対にダメ!NG勉強法
短期間で効率よく勉強するためには、まずはNGな勉強方法から知っておきましょう。
【NG例①】まとめノートを作る
各分野ごとに、まずはまとめノートを作ろう!という方法は絶対にNGです。
管理栄養士の国家試験はとにかく範囲が膨大です。はじめからまとめノートを作っていては、時間がいくらあっても足りません。
とくに社会人受験者なら、この方法だと合格まで何年もかかってしまいます。
効率よく勉強するなら、過去問を使って勉強して、「試験に出るところ」だけを徹底的に勉強しましょう。
【NG例②】過去問の「正答」以外の選択肢も深掘りして覚える
過去問を勉強するとき、選択肢の5つ全てを深掘りして勉強するのはNGです。「正解になっている選択肢のみ」を勉強して覚えるようにします。
理由は、「時間のムダ」だからです。
・正解じゃない選択肢には、覚えなくていい情報もある
・正解だけなら1000問×1つ=1000つを暗記すればOK
正解じゃない選択肢も勉強するなら1000問×5つ=5000つも暗記しないといけない
過去問を1問ずつ丁寧に勉強してしまうと、
覚えなくてもいい情報を覚えたり、5倍の量を勉強しないといけなかったりと、効率的ではありません。
過去問を勉強するなら、「正解になっている選択肢のみ」を勉強するようにしましょう。
効率よく勉強する方法!【具体的なスケジュール】
NGな勉強法がわかったところで、どのように効率よく勉強したらよいのでしょうか。具体的なスケジュールを元に詳しく解説します。
3か月前(11~12月)はクエスチョン・バンクを徹底的に!
3ケ月前にあたる11~12月は、クエスチョン・バンクを中心に勉強します。
クエスチョン・バンクとは、一問一答形式で、過去問をベースに作られた参考書。
管理栄養士の国家試験でおすすめの参考書は?と聞かれたら、ほとんどの人が「クエスチョン・バンク」と答えるほどメジャーな参考書です。
クエスチョン・バンクをやりこめば、これ1冊でほとんどの範囲を理解でき、模擬試験や本番試験の問題を解く力が身に付きます。
私が持っているクエスチョン・バンクに掲載されていた過去問は460問。これを1日20問ずつ勉強すると、単純計算で23日で勉強し終わることができます。1か月を目安にして、徹底的にクエスチョン・バンクをやりこみましょう。
勉強方法の例を表にまとめました。
2か月前(12~1月)は過去問をひたすら解こう!
クエスチョン・バンクを一通り勉強したら、次は過去問を徹底的にやりこみます。1000問が掲載されている過去問集を、最低2回は解きましょう。
私が使っていたのはコチラ。これを繰り返し解くことで、自分が苦手な分野をあぶり出せ、苦手な部分を集中的に勉強できるようになって苦手を克服できます。
1日50~100問程度を目安にひたすら解きましょう。
間違えた問題は、後から見てわかるように印をつけておきます。印をつけておくことで、繰り返し解くうちに、どの問題が間違えやすいのかという傾向が見えてきます。
答え合わせをして、間違えた問題の「正解になっている選択肢」の解説を暗記していきます。わからない部分はクエスチョン・バンクをチェックして理解を深めます。
最低でも1000問を2回は解き、苦手な問題をつぶしていきましょう。
1か月前~直前(1~2月)は模擬問題&苦手をつぶそう
直前になったら、模擬問題を解いてみて実力を試してみましょう。模擬試験を受けに行かなくても、問題集として販売されているもので十分です。
私はコレを使っていました。栄養系の大学の名門である女子栄養大が作成した問題なので、信ぴょう性もあります。試験本番の腕試しにはもってこいの1冊です。
毎年11月頃に新しいものが出るようです。
模擬試験3回分、600問の模擬問題を解くことができます。時間を測ってみて、試験さながらに解いてみて自己採点しましょう。
自己採点が低くても、不安になりすぎる必要はありません。この模擬問題を解いてさらに勉強を進めることでグンと伸びます。合格は120点以上必要なのですが、 私も直前の模擬問題は200点中の100点以下でした。安心してください。(笑)
あとは模擬問題で間違えた部分や、苦手な分野を徹底的につぶしていきます。ここまで来たら、暗記すべき部分がかなり絞られてきているので、集中的に暗記するのみ、です。
動画やアプリですきま時間を活用しよう
私が受験した10年前は動画もアプリもなかったのですが、今は便利なものがたくさんあります。ぜひ活用しましょう。
過去問を解けるアプリや、動画で「耳から覚える」というシリーズものもあります。
移動中にアプリを解いたり動画を聞いたり、家事をしながら動画を聞いたり。すきま時間をどんどん活用しましょう。
直前でも効率的に勉強して、合格を目指そう!
時間がなくても、仕事をしていても、効率的に勉強すれば必ず合格できます。
管理栄養士試験に合格すれば、来年の今頃は別の道を歩んでいるかもしれません。合格して、管理栄養士として一緒に働けることを、私も楽しみにお待ちしています!
記事中で紹介した参考書、問題集は以下の通りです。
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