「栄養士や管理栄養士ってどんな仕事をしているんだろう?」「どんな場所に就職できるんだろう?」と疑問に思っている方に向けた記事です。
こんにちは。管理栄養士のちひろです。
私は短大卒栄養士→働きながら管理栄養士免許取得→病院や保健センターで管理栄養士をしていました。
栄養士~管理栄養士歴は14年ほど。現在はフリーランスの管理栄養士として、栄養士や管理栄養士に役立つ情報を発信しています。
今回は、

栄養士や管理栄養士ってどんな仕事をしているの?就職先はどんなところ?
と疑問に思う方に向けて記事を作りました。
私の経験をもとに記事を書いているので、
栄養士や管理栄養士に興味がある高校生、または就職先を探している短大生や大学生の方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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目次
管理栄栄養士(栄養士)の仕事内容7つ

ここでは管理栄養士、栄養士の仕事を7つ紹介します。
管理栄養士、栄養士によってできる仕事が多少異なりますので、先に一覧表でお伝えします。
仕事内容 | 栄養士 | 管理栄養士 |
①献立作成 | ◎ | ◎ |
②栄養指導 | △ | ◎ |
③栄養管理 | △ | ◎ |
④栄養ケアマネジメント | △ | ◎ |
⑤食育 | ◎ | ◎ |
⑥特定保健指導 | × | ◎ |
⑦衛生管理 | ◎ | ◎ |
△…栄養士が行っても問題ないが、診療報酬や介護報酬の点数はもらえない
では具体的にひとつずつ見ていきましょう。
①栄養士のスタンダードな仕事「献立作成」
栄養士の仕事で、一番はじめに思いつくのが「献立作成」ではないでしょうか。バランスの良い献立を簡単に作っているように見えますが、献立作成って実はとっても奥が深いんです。

献立は、予算や、作業が大変になりすぎないか考えたり、食べる人に合わせてメニューを考えたりしないといけません。
栄養成分値だけ考えたらいいように思われがちですが、実際には予算、作業面、対象者の特性を考える必要があります。さらには季節感のあるメニューや、イベント食を取り入れることも。
献立作成は栄養士の基本的な仕事ですが、奥が深く、とても大切な仕事です。
②ダイエット目的だけじゃない。病気に合わせた「栄養指導」
病院で行われる栄養指導は、ダイエット目的だけではありません。糖尿病や高血圧などの病気のコントロール、高齢者が痩せてしまうことで起きる低栄養の予防といった目的など、さまざまです。
病気の知識はたくさん必要になりますが、病気のコントロールに役立ち、対象者の方の生活しづらさを改善するお手伝いができるのは、とてもやりがいがありますよ…!

ただし、 栄養指導をするのは基本的に「管理栄養士」です。管理栄養士が栄養指導をすることで、「診療報酬」がつき、病院の収入となります。
③入院患者の健康を守る「栄養管理」
入院している患者さんに対して、栄養管理が行われています。
入院した理由や、患者さんのデータなどを把握して、「患者さんがより良い状態になるために栄養でどのようなことができるか?」を考えて医師や看護師などの他職種と話し合います。
患者さんのもとへ出向いて、患者さんの様子をうかがうことも大切です。
食欲があるか、食事を無理なく食べられているか、硬いものや飲み込みにくく食べづらいものはないか、病気の状態はどうか…など、さまざまなことを確認しています。

栄養指導とは別の病気の知識が必要ですが、病気の状態がよくなって退院していく患者さんを見るのは、うれしいものですよ。
④ 高齢者の低栄養を防ぐ 「栄養ケアマネジメント」
高齢者施設の一部では、「栄養ケアマネジメント」という名前の栄養管理が行われています。
対象が高齢の方なので、低栄養の予防が主になります。

食事を食べられているか、食欲が落ちていないか、食べにくいものはないか…などを確認しています。
対象者の身長、体重、持病があるかないか、歩けるか車いすか寝たきりか…などを総合的に判断して、その方にとって一番良い栄養プランを考えます。
長期的に入所している方も多いので、1年間の体重の変化などの、長期的な変化も考えて対応しています。
⑤子どもに食の大切さを教える「食育」
保育所や小学校では「食育」が行われており、栄養士のかかわりがとても大切です。
食育とは、厚生労働省のページでこのように紹介されています。
食育は、生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎となるものであり 、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実現することができる人間を育てることです。
引用:厚生労働省 食育の推進
私は保育園で4年ほど働いていましたが、 食育として「子どもたちが楽しみながら食にふれる機会を作る」ということを していました。

子どもたちに野菜の人形を使ってお話したり、野菜の皮むきを手伝ってもらったり。季節の野菜の皮むきは大人気だったので、毎回大盛り上がりでした。
子どもたちの笑顔に癒される、素敵なお仕事だと思っています。
⑥健康診断で引っかかった人が受ける「特定保健指導」
40歳以上の方は「特定健診」という健康診断を会社などで受ける必要があります。「メタボ健診」とも呼ばれています。
その特定健診で引っかかった人(血糖値や血圧が高い人)は、「特定保健指導」というものを受けないといけないのですが、そこで活躍するのが管理栄養士です。
40歳~74歳の日本人が全員受けないといけない健診なので、引っかかる人の数も多いもの。

血糖値や血圧が高かった方に対して、なぜ高いといけないのか?改善するためにはどうしたらいいのか?というのを一緒に考えたり、お伝えしたりする仕事です。
健康に関心がない方にも、食事について興味を持ってもらえるようにお話をするので、やればやるほど深みにはまる、とても面白いお仕事ですよ。
⑦専門的な知識が必須。調理現場の「衛生管理」
給食を提供する、学校・病院・施設・保育所・食堂では「衛生管理」がとても大切。栄養士はそんな衛生管理のプロです。
レストランなどと違い、給食は「決まった時間に大量の食事を一斉に提供する」必要がありますよね。
大量の食事を作るだけでなく、作ってから食べるまでに時間が空くため、とても厳格な衛生管理が必要とされます。

肉や魚にきちんと火が通っているか、調理器具や食器は消毒されているか、冷蔵庫や冷凍庫の温度は適切か…など、本当にさまざまな管理を行っています。
衛生管理をしっかりと行いつつ、さらにおいしい給食も作る。簡単なように見えて、専門的な知識も必要な仕事です。
なので、給食をおいしい!と言ってもらえることって、想像以上にうれしいことなんです。
管理栄養士と栄養士の仕事の違い
冒頭でも紹介しましたが、管理栄養士か栄養士かで仕事の内容が異なります。
「管理栄養士が行わなければいけない」という決まりがある仕事内容は、基本的に管理栄養士の仕事です。
栄養士が行っても法律的に問題はありませんが、診療報酬や介護報酬の点数がつきません。点数がつかなければ、病院や施設は赤字になってしまうので、やはり管理栄養士が必要とされます。
下の表の★マークがついているところが、管理栄養士が行わなければいけないと決まっている仕事です。
仕事内容 | 栄養士 | 管理栄養士 |
①献立作成 | ◎ | ◎ |
②栄養指導★ | △ | ◎ |
③病院での栄養管理★ | △ | ◎ |
④栄養ケアマネジメント★ | △ | ◎ |
⑤食育 | ◎ | ◎ |
⑥特定保健指導★ | × | ◎ |
⑦衛生管理 | ◎ | ◎ |
管理栄養士、栄養士の就職先まとめ
最後に、管理栄養士、栄養士がどのようなところに就職できるのかをまとめています。
仕事内容は、就職場所によって若干異なりますが、代表的なものをあげています。
就職先 | 仕事内容 |
委託給食会社 | 献立作成、衛生管理、大量調理、食材の発注…など |
病院 | 栄養指導、栄養管理、献立作成、衛生管理、大量調理…など |
保健センター | 特定保健指導、地域住民の栄養相談、健康教室の開催…など |
保育所 | 食育、献立作成、衛生管理、大量調理、食材の発注…など |
介護保険施設 | 栄養ケアマネジメント、献立作成、衛生管理、大量調理、食材の発注…など |
ほかにも、歯医者での栄養指導、食品開発、薬局、ドラッグストアなど、管理栄養士や栄養士が活躍できる場所はさまざまです。
管理栄養士、栄養士の仕事内容と就職先を紹介しました。
今後も栄養士に興味がある方、就職先を迷っている方に向けて情報発信していきます。
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